堅実を捨てた代償

私は2023年、旧NISAで積立投資を始めました。

S&P500、オルカン、新興国。

毎月33,333円。

相場も良く、気づけば含み益は20%を超えていました。

投資を始める前は、正直「投資はギャンブルみたいなもの」と思っていました。

でも数字が増えていくのを見て、考えは変わります。

「ちゃんと増えるじゃん!!」

そして、もう一つの感情が芽生えました。

「これ、自分センスあるんじゃね?」

今、振り返れば、ここがすべての始まりでした。

積立中、私は投資の勉強も特にはしていませんでした。

ただ毎月引き落とされ、

ただ相場が上がっていただけ。

でも私は、

増えたのは

市場のおかげではなく

自分の判断のおかげだと思い始めていました。

元本が増えるほど、欲も膨らみます。

「もっと増やせるはず」

堅実な積立は、急に物足りなくなりました。

ゆっくり増えるなんて、もったいない。

どうせやるなら、もっと効率よく。

そして私は、積立を売却しました。

売却益を携えて個別株へ。

知っている企業。

高配当。

SNSで話題の銘柄。

少し調べただけで、分かった気になっていました。

さらにデイトレード、FX。

「今の自分なら、いける」

どこから来た自信なのか、

今となっては分かりません。

でもあの時は、本気で思っていました。

結果は、見事に裏切られました。

株価は下がり、

損切りは遅れ、

取り返そうとしてさらに深みにハマる。

積立で積み上げたプラスは消え、

それ以上のマイナスに変わりました。

画面の数字を見ながら、

ようやく気づきます。

含み益は、実力の証明ではなかった。

私は堅実を捨てたのではありません。

「自分はうまくやれる側だ」という幻想を信じただけです。

市場は、慢心に優しくありません。

あの代償は高くつきました。

でもあの痛みがなければ、

私はきっと今も勘違いを続けていたと思います。

そして今。

私はもう一度、積立を第一に考えています。

楽天証券にて月10万円の積立を、淡々と継続しています。

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個別株は、利回りだけで判断しない。

業績や財務も調べる。

まだまだ勉強中ですが、購入ラインを決め、

そのラインに来るまでは買わない。

短期トレードも、必ず損切りラインを設定する。

派手さはない。

でも今は、これでいいと思っています。

あの失敗があったからこそ、

私はようやく“投資と向き合う姿勢”を学びました。

堅実は、退屈ではない。

未来を守るための、武器だと今は思っています。

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